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鳳凰三山(6月)登山:山行記録本編!日帰り挑戦!青木鉱泉からドンドコ沢〜中道周回

以前、鳳凰三山の「アクセス・駐車場編」と「持ち物・服装編」の記事を公開しましたが、今回はついに、私が6月前半の平日に体験した、鳳凰三山日帰り周回の山行記録をお届けします!

南アルプスの中でも独特の白い山肌を持つ鳳凰三山。今回は、鳳凰三山の醍醐味であるドンドコ沢からの登りと、中道での下りを組み合わせた周回ルートに、日帰りで挑戦しました。

「本当に日帰りできるの?」「どんな景色が待っているんだろう?」 そんな疑問を抱きながらの一歩でしたが、忘れられない一日となりました。

この記事が、鳳凰三山をいつか歩いてみたい!と考えている方の参考になれば嬉しいです。


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山行概要

  • 日程: 6月前半の平日(日帰り)
  • メンバー: 山友さんと2人
  • 天気: 晴れ時々曇り、稜線は風が強く寒い
  • 選択ルート: 青木鉱泉 駐車場 ⇔ ドンドコ沢 ⇔ 鳳凰小屋 ⇔ 地蔵ヶ岳 ⇔ 観音ヶ岳 ⇔ 薬師ヶ岳 ⇔ 中道 ⇔ 青木鉱泉駐車場(周回)

鳳凰三山の青木鉱泉からの周回コースは、通常1泊2日で踏破するのが一般的とされており、公式のコースタイムは12時間以上とされています。今回は友人との2人で日帰りでの挑戦。私自身は10時間以下では歩けるだろうと思っていましたが、最終的には約9時間30分というタイムで周回することができました。


山行記録:鳳凰三山日帰り周回記

【前日夜〜早朝】道の駅で仮眠、青木鉱泉へ

翌朝、午前4時には道の駅にらさきを出発し、青木鉱泉へ。少し狭く、一部未舗装の道を慎重に進み、午前5時過ぎには青木鉱泉の駐車場に到着しました。この時間でも駐車場はまだ十分空いており、スムーズに駐車できました。

青木鉱泉は受付開始前だったため、必要事項を記入した紙と駐車料金(1日800円)を封筒に入れ、ポストに投函。いよいよ山行スタートです!

【ドンドコ沢ルート】滝の連続に癒されながら急登を登る(青木鉱泉〜鳳凰小屋)

この日は天気に恵まれ、心地よい空気の中、鳥のさえずりを聞きながら進みます。

そして、今回の山行の楽しみの一つだったドンドコ沢ルートへ。名前の通り、次々と現れる滝と綺麗な水に感動の連続でした!

特に印象的だったのは、迫力満点の五色ヶ滝と、優美な南精進ヶ滝。沢沿いの道は涼しく、水しぶきが舞う場所ではひんやりと、心地よい風を感じることができました。時には沢を横切ったりと、変化に富んだ道のりで飽きることがない。前日の雨で水量を心配していましたが、問題ありませんでした!

しかし、道半ばからはなかなかの急登が始まります♡滝に癒されながらも、確実に高度を上げる。鳳凰小屋までの道のりは、楽しい登りです。(←登り好きなんで参考にしないでw)景色が素晴らしいので頑張れるはず。

【鳳凰小屋〜地蔵ヶ岳】急な砂礫と念願のオベリスク!

鳳凰小屋に到着したのは、午前8時30分頃。ここで少し休憩を取りました。

驚いたのは、その時の気温!鳳凰小屋ではなんと4℃でした。山麓との気温差に改めてレイヤリングの重要性を痛感しました。風が吹くと体感温度はさらに低く感じられ、防寒着は必須です。

鳳凰小屋からは、いよいよ今回のクライマックスの一つ、地蔵ヶ岳のオベリスクを目指します。ここからは、砂利やガレ場が続く急登が待ち受けていました。足元が滑りやすく、一歩一歩慎重に、何度も立ち止まりましたが、着実に登っていきます。

そしてついに!地蔵ヶ岳の山頂に立つオベリスクとご対面です。

圧倒的な存在感と、白い花崗岩の独特な山容にただただ感動。少し下った山頂看板があるところにはお地蔵さんの群れもあり、その独特な雰囲気に心が洗われる。この日は6月前半でしたが、幸いにも積雪はほとんどなく、アイゼン無しで問題なく歩くことができました。

【稜線歩き】360度の大パノラマ!(地蔵ヶ岳〜観音ヶ岳〜薬師ヶ岳)

地蔵ヶ岳から観音ヶ岳、薬師ヶ岳へと続く稜線歩きは、まさに今回の山行のハイライト!

遮るものが何もない稜線からは、北岳、甲斐駒ヶ岳といった南アルプスの名峰たち、そして遠くには富士山まで見渡せる360度の大パノラマが広がっていました。素晴らしい景観に終始圧倒されっぱなし。

しかし、稜線上はやはり風が強く、非常に冷たかったです。天気が良くても、防風・防寒対策は徹底することをおすすめします。常に体温を奪われないよう、ウェアの調整をしながら歩きました。

観音ヶ岳、薬師ヶ岳とそれぞれのピークを踏み、絶景を堪能。久々の日帰りちょいロングコースで心配していましたが、疲労を多少感じる程度。この景色が疲れを忘れさせてくれる〜。

【中道ルート】苔むした森を下るも、意外と手ごわい?(薬師ヶ岳〜青木鉱泉)

薬師ヶ岳から、下山は中道ルートを選択しました。

ドンドコ沢ルートが沢と滝の道だったのに対し、中道は苔むした岩や木々が美しい、しっとりとした森の中の道が続きます。長く続く下りに足への疲労を感じました。**久々に膝が死にかけて、ヒヤヒヤでしたね...。

ひたすら下り続け、友人とともに無事に青木鉱泉の駐車場に到着!約9時間半の山行でしたが、大きな怪我なく終えられたことに安堵と達成感が込み上げました。

【下山後】むかわの湯で癒しの時間

登山の後は、やはり温泉で汗を流してリフレッシュしたいですよね!

青木鉱泉にもお風呂はありますが、残念ながら今回は一つしか営業しておらず、私は利用しませんでした。代わりに、車で30分ほどの場所にある「むかわの湯」へ。


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今回の山行で感じたこと、学び

  • 日帰り鳳凰三山はやはり体力勝負! 今回の私たちの実測タイムは約9時間半でしたが、これはあくまで休憩時間を短縮し、比較的スムーズに歩けた結果です。標準コースタイムは12時間以上とされており、日帰りで挑戦するには十分な体力と経験が不可欠かと。
  • 6月前半の装備の重要性 山行記録でも触れたように、鳳凰小屋で4℃、稜線では風が非常に冷たく、体感温度は低かったです。6月前半だからといって油断せず、レインウェアはもちろん、防寒着や手袋など、しっかりとしたレイヤリングが必須。
  • トレッキングポールが大活躍 ドンドコ沢の急登や、中道の長い下りでは、トレッキングポールが足への負担を大きく軽減してくれます。特に、白い砂礫の道では滑りやすいので、バランスを取るためにも非常に有効かと。
  • ヤマレコやヤマップの情報は事前にしっかり確認を 山行記録は、実際のコース状況や他の方のタイム、現地の気温など、非常に参考になります。今回も、事前に多くの方の記録を参考にさせていただき、計画を立てる上で役立ちました。

最後に

鳳凰三山は、白い砂礫の独特な景観、そして360度の大パノラマが本当に素晴らしい山でした。日帰りでの挑戦は決して楽ではありませんでしたが、それ以上の感動と達成感を味わうことができました。

今回の山行記録が、これから鳳凰三山を目指す方にとって、少しでも具体的なイメージを掴む助けになれば幸いです。

ぜひ、万全の準備をして、南アルプスの鳳凰三山での素晴らしい景色と達成感を味わってきてくださいね!

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