南アルプスの中でもひときわ異彩を放つ白い山、鳳凰三山(ほうおうさんざん)。地蔵ヶ岳、観音ヶ岳、薬師ヶ岳の3つのピークからなるこの山域は、白い砂礫の稜線と、地蔵ヶ岳の「オベリスク」が有名です。
私は、6月前半の平日に青木鉱泉から鳳凰三山へ日帰りで登ってきました!
今回は、青木鉱泉(あおきこうせん)からのルートを中心に、アクセス方法、駐車場情報、そして実際の山行ルートについて、私の実体験を交えながら詳しくご紹介します。
「6月前半に鳳凰三山に行ってみたいけど、どうやって行けばいいの?」 「マイカーでのアクセスは大丈夫?」 「日帰りって可能?」
そんな疑問を解決できたらと思います!


鳳凰三山ってどんな山?
鳳凰三山は、山梨県にある南アルプス北部に連なる山々で、地蔵ヶ岳(2,764m)、観音ヶ岳(2,840m)、薬師ヶ岳(2,780m)の総称です。特に有名なのが、地蔵ヶ岳山頂にある巨大な花崗岩の岩塔「オベリスク」。その独特な景観は、一度見たら忘れられないほどのインパクトがあります。
稜線に出ると、甲斐駒ヶ岳や北岳など南アルプスの名峰、さらには富士山だけでなく北アルプスまで見渡せる360度のパノラマが広がります。
今回のルート:青木鉱泉からドンドコ沢〜中道(周回)
鳳凰三山へのアクセスルートはいくつかありますが、今回は「青木鉱泉」を起点に、ドンドコ沢から登り、中道で下りてくる周回ルートを選択しました。
このルートは、登りでドンドコ沢沿いの美しい滝をいくつも巡ることができます。、下りの中道は単調な景色でなかなか苦でした(笑)全体的なコースタイムは長めなので、通常は1泊2日での山行が一般的とされています。
今回は日帰りでしたが、一般的にはコースタイムは12時間以上とされています。私自身は約9時間半ほどで周回できましたが、非常に体力が必要なコースなので、日帰りを検討される方は十分な体力と経験が必要になるかと。
参考コースタイム(青木鉱泉周回):
1日目(鳳凰小屋まで): 青木鉱泉 → 南精進ヶ滝 → 五色ヶ滝 → 鳳凰小屋(約5〜6時間)
2日目(鳳凰小屋から下山): 鳳凰小屋 → 地蔵ヶ岳(オベリスク)→ 観音ヶ岳 → 薬師ヶ岳 → 中道 → 青木鉱泉(約6〜7時間)
(※あくまで目安です。体力や天候により大きく変わります。日帰りの場合は、上記1日目と2日目を続けて行動することになります。)
青木鉱泉までのアクセスと駐車場情報
マイカーでのアクセスが非常に便利です。
マイカーの場合
- 青木鉱泉の駐車場(1日800円)を利用しました。約100台駐車可能(P1〜P4)で、朝早く到着すれば比較的スムーズに停められると思います。私は6月前半の平日に午前5時過ぎに到着し、P1に駐車。まだ空きスペースは十分ありました。
- 【重要】駐車料金の支払い方法: 青木鉱泉の受付は7時からのため、それ以前に到着した場合は、必要事項を記入した紙と駐車料金を封筒に入れて、ポストに投函する形になります。
- 車中泊について: 青木鉱泉の駐車場で車中泊すると、2日分の駐車料金がかかってしまいます。今回は登山口まで約1時間ほどの場所にある「道の駅にらさき」にて仮眠を取りました。
- トイレ・登山届: 青木鉱泉には、トイレがあり。また、登山届ボックスも設置されているので、必ず提出してから入山しましょう。
公共交通機関の場合
JR中央本線 韮崎駅から、茅ヶ岳観光バスの鳳凰三山登山路線バスが運行されているそうです(※運行期間や時刻は要確認)。バス停「青木鉱泉」。
下山後の温泉情報
登山の後は、すぐに温泉で汗を流したい!
青木鉱泉にはお風呂がありますが、今回は残念ながら1つしか営業しておらず。男性の山仲間さんと2人だったので、諦め...。 代わりに、車で30分ほどの場所にある「むかわの湯」を利用しました!
温泉で湯船も数種類、露天風呂もあり、疲れた体をゆっくり癒すことができました。鳳凰三山登山の後におすすめの温泉です!
むかわの湯 Webクーポン – 南アルプス釜無川温泉 むかわの湯
最後に
鳳凰三山は、白い砂礫の独特な景観と、素晴らしい眺望が魅力の、登りごたえのある山です。青木鉱泉からのドンドコ沢ルートは、美しい滝を巡りながら登る変化に富んだコースで、飽きることがありません。
6月前半の登山は、新緑と高山植物が楽しめる時期。今回は日帰りで挑戦しましたが、事前にルートやアクセス方法、そして体力の準備をしっかり行えば、きっと忘れられない感動的な山行になるはずです。
次回の記事では、鳳凰三山登山に必須の「持ち物」や「服装」について詳しく解説します。 ぜひそちらも合わせてチェックして、万全の準備で鳳凰三山を楽しんでくださいね!

