この前、「10本爪買って、ピッケルも買うので、雪山登山に行きたいっ」とお誘いを受けました。ただよくよく聞いてみると、モンベルさんの「スノースパイク10」だとのこと...。行ける?行けない?
[目次]
雪山登山(厳冬期)用アイゼンと軽アイゼンについて
ピッケルを使ったり、急斜面を登り下りするような雪山登山で使うアイゼンと、低い山の雪山トレッキングで使うアイゼンには、いくつかの違いがあります。私がわかる範囲であげてみます。
爪の数
軽アイゼンは一般的に4本爪から6本爪、10本爪です。ただ、10本爪の軽アイゼンを出しているのは、モンベルぐらいではないでしょうか?
一方、厳冬期用のアイゼンは10本爪か12本爪です。
前爪
厳冬期用のアイゼンには、前爪があります。前爪とは、靴のソールより前に出ている爪ですね。
一方、軽アイゼンには、前爪がありません。
爪の長さ
厳冬期用のアイゼンでは、より急斜面を登ったり、下ったりするので、爪の長さも軽アイゼンより長くなっています。
モンベル「スノースパイク10」
では、モンベルさんの「スノースパイク10」はどうでしょうか?
確かに前爪っぽいものはありますが、それってソールより前に出ていますか???装着したときに、爪が上からしっかりと見えていますか?
見えていないはずです。
つまり、雪山登山(厳冬期)に使うにはかなり危険があります。急斜面だと前爪が必要になるときもありますし、また爪の長さも厳冬期用のモノより短いのではないでしょうか。
ただ、スノースパイク10は全体に爪があるため、雪山トレッキングではかなり使い勝手がいいようです。特に下りの時なんかは、踵から足をついてしまっても、しっかり止まります。
雪山初心者にはかなりおすすめです!!!
間違っても、アルプスなどの厳冬期の雪山登山には使わないように気をつけてくださいね~👍
もちろん積雪量や経験にもよると思いますが...🙇