※2020年10月上旬のある平日の山行記録です。
2日目の行程は長かったのですが、稜線上からの絶景は忘れられない思い出になったみたいです!
日の出前にスタートし、大天井岳の絶景を見て、燕山荘から中房温泉まで下山しました。友達には少しつらい行程だったかなと反省してます。
[目次]
大天井岳(おてんしょうだけ)
大天井岳は、北アルプスにある標高2,922 mの山で、日本二百名山に選定されています。
山名の「オテンショ」は「御天所」で、高い所ということだそうで、常念山脈の最高峰です。
登山道は燕岳からが一般的で、中房温泉から所要時間約7時間となっています。また、常念岳方面と槍ヶ岳方面への分岐点にもなっています。
2日目[距離:17㎞ 山行時間10時間10分(休憩3時間)]
1日目:中房温泉→合戦小屋→燕山荘→燕岳→燕山荘(泊)
2日目:燕山荘→大天井岳→燕山荘→中房温泉
秋の稜線歩きの服装
上半身は、タンクトップの下着に長袖シャツ、もこもこフリースにレインウェア。
下半身は、ウールの薄手タイツに薄手の長ズボン。
あとは、ネックウォーマー、ウールの手袋をして出発しました。
太陽が上がってきて、空気も暖かくなってくると、順番にいろいろ外して、脱いでという感じだったと記憶しています。
必要のないものは燕山荘に置かせていただいて、ダウン、防寒着、お弁当、行動食、ファーストエイドキット、お水だけ持っていきました!
04:30 燕山荘
日の出は5時45分なので、まだ真っ暗な中スタートです。
目標はコースタイム通りで、それより遅くなれば引き返す予定にしていました。
正直、予想ほど寒く無くて、安心しました。
ヘッドライトを付けての稜線歩き。
日が出ていれば、綺麗に槍ヶ岳など北アルプスの山々が眺められるところなので、もったいない気もしますが、大天井岳登頂が最大の目的なので、良しとします。
05:20 朝焼け
だんだんと空が明るくなってきて、とても綺麗な朝焼けでした。この空が好きで、山に来てしまうところもありますよね!
05:27~05:32 大下りの頭
大下りの頭に到着です。
ここからいったん下って、登ります。とはいっても。稜線上なので、そこまでハードではありませんでした。
(↑あくまで個人的感想ですが)
だいぶ明るくなってきて、大天井岳も見えてきたり、今から歩く登山道もしっかりと確認できます。
3年ほど前に表参道を歩いたのですが、本当にこの道は最高以外の何物ではない。
05:40~05:55 日の出
大下りの頭から、最も下ったところで、日の出を見ながら朝食休憩です。お弁当は結構ボリューミー👍
日の出を見たら、パパっと出発です。
太陽が上がると、一気に空気が暖かくなってきます!
朝食休憩した後は、下った分を登っていきます。
雲海と槍ヶ岳を見ながら歩けるのは、本当に楽しいです。
そして、上にも雲がかかっています。雲にサンドイッチされてる!また、太陽が雲に隠れてしまって気温が下がってきました。
やっぱり稜線上はだいぶ冷えているんですね~
そりゃ、もう秋ですから寒いですよね。でも、汗をかかない山歩きもいいもんですね^^
明るくなって、奥に大天井岳が見えてきました。
では、どんどん大天井岳を目指して歩いていきます!登山道が見えてる稜線歩きが好き♡そして、表銀座はやっぱり最高です。
紅葉もきれいですね!
今まで紅葉には全く興味がなかったのですが、実物を見ると感動です。ぜひ見に行ってください。
大天井岳がだいぶ近づいてきました。
ここまで来ると、常念・槍への分岐もくっきりと見えてきます。分岐手前が唯一の難所となっているので、気を抜かずに進んで行きましょう。
小林喜作レリーフ手前の岩場です。切通岩です。
燕岳~大天井岳のルートの唯一の難所です。が、そこまで急でもなく、鎖と梯子が設置されているので、気を付けて通過すれば大丈夫です。
07:10 小林喜作レリーフ
小林喜作さんは、喜作新道を切り拓いた方だそうで、中房温泉から槍ヶ岳まで1日で歩くことができるようにしたらしいです。
詳しくは、安曇野市のサイトで確認を!こちら。
07:12~07:22 槍ヶ岳・大天井岳、常念岳分岐
小林喜作レリーフを登れば、すぐに分岐があります。
数年前に来たときは、時間の関係で巻き道を経由して、槍ヶ岳方面へ行ったので、大天井岳へ行くのは初めてなんです😊
燕岳方面、歩いてきた方向を振り返ると、稜線が綺麗に見えていました。
晴れないかなぁと期待しつつ、大天井岳を目指します!ここまでくれば、お天井岳まであと1時間ほどです。
分岐を超えると、大天荘までの看板が100mごとに設置されています!
標高が高いためか、登りになると友達の息がすぐ上がっていました。水分補給して、ゆっくりと登っていきます。
07:50~08:00 大天荘(だいてんそう)
大天荘に到着です。
トイレを借りて、売店を覗かせていただきました。バッジやかわいいトートバッグ、軍手などが置いてありました!
大天荘から大天井岳までは、15分ほどです。
荷物が重たければ、デポして登るのもありです。空も明るくなってきてるので、絶景が期待できますね(・∀・)
そういえば、大天荘から大天井岳までの「信州山のグレーディング」が難易度Cになっていましたね。なんででしょうか、特に難しくはなかったと思います。
小林喜作レリーフ手前の方が難易度高い…。
08:15~08:25 大天井岳
下山したくないけど、時間に余裕もないので下山です。
車を回送するお金がありゃ、常念岳、蝶ヶ岳へと縦走したいものです。タクシーでもいいけど…💸💸💸
08:35~08:45 大天荘
大天荘で友達お2人がお買い物をしてから、燕山荘に向けて出発です。
ここのテント場からの景色も良さそうで、いつか泊りに来たいなぁ。来年泊りに来ようかなぁ。
燕山荘から大天井岳へ向かうときは、暗闇スタートで曇り空でなかなか景色が見えませんでしたが、戻るときは快晴で文句なしの稜線歩きでした!
12:15~13:05 燕山荘
標高が高さや寝不足で、かなり疲れているようだったので、燕山荘でランチ休憩と長めの休憩を取りました。
かなり天気も良くて、ウールのタイツを脱いだり、フリースを脱いだりと、服装もチェンジです。
登ってくるときは、曇っていて見えませんでしたが、燕山荘から合戦小屋までの登山道からも槍ヶ岳や大天井岳が見えました!!!
ガスガスを抜けると、曇り空でかなり寒く感じました。またフリース着用です。
13:55~14:25 合戦小屋
合戦小屋に到着です。
このまま下れば、日の入りまでに間に合うと予想したのですが…
17:40 中房温泉登山口
最後、中房温泉の建物が見えたあたりから、ヘッドライトを使っての下山となりました。到着したら、ホッとしますね😊
山行計画の変更
ここからは余談ですが…。
私たちの山行は2泊3日予定でした。1日目に燕山荘に泊まり、燕岳ピストン、2日目に大天井岳をピストンし、燕山荘泊、3日目は中房温泉まで下山。
出発前日まで、3日間とも快晴予報だったのですが、まさかの当日に3日目が雨予報に変わる(笑)しかもなかなかの雨3㎜や4㎜の雨…。ということで、急遽予定を変更し、1泊2日にしました。
しかし、初心者を連れての山行でしたので、大天井岳ピストンからの中房温泉下山はきついかもと…。そこで、時間制限を決めて大天井岳を目指し、タイムアウトになった場合は引き返すとしていました!
以上!燕岳・大天井岳の山行記録でした。 そういえば、数日間に燕岳など北アルプスの山々に雪が降ったそうなので、行かれる方はアイゼンなどお忘れなく!天候悪いと、もう冬山状態ですね。
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